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菓舗「豆猫堂」

心を動かされる固い絆  「マイ・フレンド・フォーエバー」

黒ごまは涙腺が緩いです。
が、「いかにもお涙頂戴」的映画は嫌いです(複雑)
「ほらほら、こんなに可哀想なんですよ、涙出るでしょ~?」
と、涙を強要されるようで。なので、「泣ける」を売りにした映画には
とにかく、

「絶対泣かされん!!」(←根本的な趣旨を大きく間違えている)

と、めちゃくちゃ気合を入れて望みます。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で泣けない植物です、ごまは。
(私と、これを見にいった友人は、脚本の都合良さばっかり目が
いって、泣けませんでした)。

一番嫌だったのは、まわりの人に「あれ見て泣けなかったん??
心冷たいなぁ」と言われること。

でも、映画って本当に人の好みだと思うのです。人によって「泣けるツボ」
とか「笑えるツボ」とかは全く違いますよね。
「この映画で私は泣けた、だから人も絶対感動して泣く」っていうのは、ちと
違う、と思うのです。

同じ「Mr.ビーン」を見て、
「これマジおもろい、絶対ウケる」って思う人がいれば
「気持ち悪い。こういうの嫌い」って思う人もいる。

って書いてて、こうやって自分の見た映画の感想を書いてるのは、
「これはほんと感動した、だからあなたも見て感動して!」ではなく
「こういう作品ありますよ~、私はけっこう感動したかも」という趣旨です。

何が言いたいかというと、

「このブログ見て、この映画見たのにめっちゃおもんなかったんやけど」
ってこともありえるんです、すみません( ̄■ ̄;)!!

という言い訳をしてみたかったんです(オイ)

でもここに書いてる(及び書こうとしている)事は、黒ごまが自分で見た映画
です。
なんか映画見たいけど、どんなんある? という方の参考になればいいな。

かなり前置きが長くなりましたが
「マイ・フレンド・フォーエバー」のご紹介。

●あらすじ
 エリックは母子家庭に育つ、少々性格の捻くれた孤独な少年。ある日、隣りに
引っ越してきたのは、輸血が原因でエイズになってしまった少年デクスター。
住民たちはエイズのデクスターとその母を爪弾きにし、エリックの母も、隣りの
家に行くと病気が感染するから近づくな、ときつく指導する。
 しかし、庭の垣根越しに出会った二人。「僕が怖くない?」というデクスターに、
エリックは塀を乗り越え会いに行く。こうして、二人は友達になったのだ。
 デクスターは迫り来る死と戦いながらも、エリックとの絆を深くしていく。
エリックも、病気と戦うデクスターと、デクスターを心から愛し、エリックのことも
大切に思ってくれるデクスターの母との交流を育んでいく。
 そして、あるゴシック記事を二人は目にする。「エイズの特効薬を見つけた」
という医者が現れたのだ。彼らは町の川をボートで下り、その医者に会いに行こう
と旅に出る…。

正直、たまにこの作品を見ると、やはり涙が出てしまいます。
男の子同士の友情、それも、いつかは来る「死」という別れまでという期限つき。
目に見えて消耗していくデクスターに「死」を感じながら、それを必死に遠ざけ
ようとするエリック。
「生きたい」と願い、最後まで望みを捨てなかった、デクスターの強さ。
丁寧に丁寧に、描いた作品です。


他のレビューはこちら↓

TUTAYAオンライン「マイ・フレンド・フォーエバー」

●こっから下はネタバレ有り。

黒ごまの感動したシーンは3つ。

一つは、川辺のキャンプでのシーン。
 「眠っているうちに宇宙の果てに行ってしまって帰って来れないんじゃないか」
そう言って、悪夢にうなされ、震えているデクスターに、エリックの渡したのは
古びたスニーカー、というシーンです。
 エリックの「もし怖くなったら、そのスニーカーの事を考えろ。あれ、なんで僕は
こんなに臭いエリックのスニーカーを抱いてるんだろう。そうすれば思い出す。
僕は生きていて、エリックがそばで寝てるって」
 デクスターも予測しない、エリックの言葉。でも、その言葉にデクスターは怯える
ことなく眠りに落ちる。これが信頼ってやつか、と実感したシーンです。

泣けたシーンは、いつもここ。
病院からの帰り、車で涙にくれるデクスターの母と、エリック。そこに、エリックの母
がもの凄い形相でやって来て、エリックを車から引きずり出し、叱りながらエリックを
強く叩きだす。
そんなエリックの母をデクスターの母は、話がある、とそのまま家に招き入れ…
というシーン。
「今度…エリックを殴ったら、許さないから…」
涙を流し、震えながら訴えるデクスターの母。そして呆然とするエリックの母。
エリックの母は何も言わなかったけど、エリックがデクスターの葬儀に行くことを
許したのは、息子を亡くした彼女の事を、少し考えたからなのかなぁ、思います。

で、最後のはこの映画のハイライトとも呼べる、最後の川辺のシーン。
もう何も書きますまい…。

いい、映画です…(しみじみ)
by black-sesame | 2004-06-14 23:30 | 映像のススメ
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